ベルクラン薬学社のルーツは、1999年、ひたちなか市で開業した調剤薬局でした。開業以来、地域の皆さまと共に歩んで来られたことを心より感謝いたします。

2014年、一般社団法人日本医療薬学会が公表した「薬局の求められる機能とあるべき姿」では、薬局·薬剤師に求められることの中に「在宅医療での医薬品供給·服薬支援」「地域に密着した健康情報の拠点」「患者の生活習慣も踏まえた全般的な薬学的管理」が挙げられました。

2015年の厚生労働省による「患者のための薬局ビジョン」では、いつでも気軽に相談できるかかりつけ薬剤師·かかりつけ薬局が地域包括ケアシステムの一翼を担うことが示され、患者さまのニーズに応じて充実·強化すべき2つの機能として「健康サポート機能」「高度薬学管理機能」が挙げられています。

今まさに薬局と薬剤師は「門前」から「かかりつけ」へ、「かかりつけ」から「地域」へ、という進化を求められています。

この進化を成し遂げるには、薬剤師一人ひとりがより高度な学術的専門性を持つ必要があるでしょう。ベルクラン薬学社では薬剤師の教育制度を整備し、資格取得支援を始めとしたサポートを行っています。いつでも気軽に相談できる「いつも、あなたのそばに。」という姿勢はそのままに、必要な場面では高度な知識や技術で対応できてこそ、地域包括ケアシステムの一翼を担えると考えております。

また地域の患者さまに長年寄り添ってきた私たちが感じているのが、患者さまにとっても、患者さまが暮らす地域にとっても、コミュニティが必要ではないかということです。この地域コミュニティの醸成を働きかけていくため、少しずつ施策を準備しています。

まずは地域のスポーツ施設と連携して小さいお子さまからお年寄りまで皆で運動ができるような、運動のきっかけをつくるようなコミュニティをつくりたいと考えています。

薬物治療は食事療法と運動療法があってこそ活きてくるものです。運動を日常にすることは、病気予防や健康の維持にはとても大切だということを地域の皆さまに楽しく伝えられたらと思っています。

そして企業理念である「いつも、あなたのそばに。」は、より多くの地域の皆さまと関わりたいという、薬剤師としての私自身の強い想いでもあります。

その想いを実現するべく、2021年に私たちは東京に「あんず薬局野方店」を開局しました。調剤のみならず、管理栄養士考案のスムージーを店頭で販売するなど、薬局に立ち寄るきっかけ作りを重視した新しい取り組みの店舗です。立地や取り組みの違いはあれど、あんず薬局ならではの一人ひとりに寄り添う姿勢は変わらず大切にしています。

今後は東京都及び首都圏への店舗展開も積極的に進め、地域密着で培ってきた相談薬局としてのノウハウを活かし、各地の特色ある地域性に寄り添ったサービス提供で、新しい魅力のあんず薬局をお見せできると確信しています。

ベルクラン薬学社は、地域密着で一人ひとりに寄り添うという基本姿勢はそのままに、新しさも取り入れながら、今後も皆さまと共に歩み続けます。