患者さまとの関わり方を重視して、
病院薬剤師から地域密着の薬局薬剤師へ転職。
人との繋がりや安心を実感できるような、
地域の顔としての薬局づくり。
土性 健太郎
見和店 薬局長2018年入社 茨城県つくばみらい市出身
趣味・オフの過ごし方
音楽好き、中でもメタルが好きでよくギターを弾きます。最近息子が興味をもってくれて嬉しいです。
幼少期の体験と海外ドラマがきっかけで薬剤師を目指す
もともとは化学に興味があったんです。
中学時代は、理科の資料集で遊んでいました。化学反応式がページいっぱいに書いてあるのを見て、面白そうだと思ったのが興味を持ったきっかけです。
あと小さいころから喘息持ちで薬を飲んでいたこともあり、「薬と化学を一緒に勉強できるところはないか」と思って調べたところ、見つけたのが薬学部でした。
その時点では、まだ薬剤師になりたいとは考えておらず、ただ純粋に薬の勉強をしてみたいと思っていました。
薬剤師という職業に焦点が合ってきたのは、高校時代です。
緊急救命室を舞台にした海外のドラマがあったんです。その海外ドラマが面白くて、当時の私は夢中になりました。ドラマに薬剤師の配役は出てこないのですけれど、医療従事者たちが患者と密に関わっている描写が自分の中で強く印象に残っています。薬剤師という職業を選択することに影響を与えた1つです。
大学は千葉の船橋です。薬学部は経済的な負担が大きいことや、住み慣れた地元から通いたかったこともあり、隣の県ですが実家から通いました。茨城県の大学には薬学部がありませんので、そういった事情で近郊の県の薬学部に通う仲間は多かったですね。つくばエクスプレスのおかげで、door to doorで1時間半ほどの道のりを無理なく通うことができました。
患者さまともっと関わりたいという想いを胸に、あんず薬局へ転職
薬学部を卒業し、新卒で病院薬剤師として就職しました。
しばらく勤務して気づいたのですが、病院薬剤師は患者さまが退院後にどう過ごされているのか、なかなかわからないんです。患者さまに伝えられるのは退院後の注意事項まで。再入院や外来でちょっと関わることもありますが、深い関係性を築きにくいんです。
薬局薬剤師なら、ヒアリングや服薬指導・服薬歴の管理などで患者さまに寄り添い、日ごろから患者さまがどう過ごされているかを知ることができます。更に地域に根付いた調剤薬局であれば、長いスパンで患者さまとの関係性を築くことができるのではと考えました。
患者さまともっと密に関係性を築きたい、積極的に関わりたいという想いが強くなり、調剤薬局で働くことを目標に転職活動を始めました。
病院薬剤師として築いてきたキャリアもありますし、病院薬剤師から薬局薬剤師へのキャリアチェンジはなかなか勇気が要りましたが、自分のやりたいことに嘘はつけなかったんです。
転職先としては、最先端の調剤機器や、無菌室等の茨城地区では先進の設備が導入されている会社を中心に探しました。
学生時代に実習を積んだ調剤薬局は最新の調剤機器や設備を備えていたので、それらを活用するスキルを学ぶことができ、人の経験と機器の自動化が調和することで調剤の信頼性を高められることに感動したんです。その条件を念頭において転職先を探していたところ、ベルクラン薬学社との出会いに繋がりました。
調剤業務では可能な限り機器を使用した方が効率も良いですし、その分薬剤師は患者さまとのコミュニケーションを充実させることができます。
私の薬剤師としてのやりたいことと、会社の方針が丁度フィットしたところも魅力的でした。こうしたキャリアチェンジへの自分の意思が、ベルクラン薬学社との巡り合いを導いてくれたと実感しています。
プライバシー重視の個室相談は見和店の強み
見和店の大きな特徴は、個室の投薬室があることです。
個室の投薬室は扉を閉めると外の待合室に声が聞こえづらい構造となるので、患者さまのプライバシーを守りつつ、安心して薬剤師に相談していただける環境となっています。
カウンターでの投薬ですと、他の患者さまの目もあるし、相談しづらい病気の患者さまもいらっしゃいます。特に初来店の患者さまは尚更デリケートに感じる部分だと思います。
患者さまそれぞれの気持ちに寄り添ったコミュニケーションが取れる個別投薬室は、見和店の強み·差別化を創り、より一層の信頼関係を生み出す場として活用方法を広げていきたいと考えています。
また感染症拡大防止のため、なるべく接触時間を短くできるような工夫もしています。
例えば処方内容から患者さまのプライバシーを守れると判断したケースでは、個室ではなくカウンターで投薬を行う場合もあります。その他には、スマホアプリも積極的に活用しています。アプリ経由で処方せんを受け取ったり、患者さまに異変が起きていないか気を配ったり、適切に行動できるよう指導したりといった服薬後のフォローも行っています。患者さまの状況に常に寄り添いつつ、気持ちを理解し、安心してご利用していただけるように努めています。
コミュニケーションの方法が多様化している今だからこそできる、患者さまへのより良いアプローチを常に考えていきたいです。
人との繋がりや安心を実感できるような、地域の顔としての薬局づくりを目指して
私が実務実習で通った調剤薬局の薬局長が、たくさんの患者さまから薬以外のこともいろいろと話しかけてもらえるような方だったんです。薬や健康の話題だけではなく、近所であったことや、一緒に住んでいる家族のことなど、極端に言うと雑談のような話まで、その内容は様々でした。
見和店も訪れてくれた方が何でも相談できる、話せるような場所にしたいと思っており、患者さまとのコミュニケーションには特に力を入れています。来局すれば人との繋がりや安心を実感できるような、地域の顔としての薬局づくりを今後も目指していきたいと考えています。
患者さまが何気ない雑談をしてくれると嬉しい気持ちになります。もちろん薬の話や健康相談もすごく嬉しいですが、何気ない雑談が出ると、自分の目指す薬局づくりの成果が垣間見えたような、そんな嬉しさがあります。
そういった理由から、薬局という地域貢献の環境の基礎である患者さまとの信頼関係を築くために、患者さまに聞かれたことは医学的·薬学的知見に基づいて正確に答えることを重要視しています。
薬剤師のような専門性の高い職種ほど、誰にでもわかりやすい言葉で丁寧に説明することが求められます。例えば、薬の効き方の違いを説明するにしても、いくら勉強した専門用語を並べたところで、患者さまの腑に落ちないのであればそれは説明になっていません。患者さまに正しく理解してもらって初めて服薬指導の意味があるのです。
わかりやすい言葉できちんと説明することは、薬剤師としてとても技術が必要であることを日々実感しています。 患者さまに「あんず薬局のあの薬剤師に聞けばわかるよ」と指名で頼ってもらえるようになれれば、それが一番です。薬剤師冥利に尽きると思います。
未来の仲間たちへメッセージ
学生の皆さんに限られることですが、これに尽きます。
「たくさん遊んで、たくさん勉強してください。」
不思議なもので、学生時代に苦手だったことも、もう一度勉強したい意欲が芽生えたりします。
勉強に全集中できるのも学生ならではだったな…と、社会人として薬剤師になってから身にしみることも多くなりました。私も学生時代の復習をしたりして、学ぶことを習慣づけるようにしています。
薬剤師は生涯学習が求められる職種です。保険適用の話など現場で学ぶこともたくさんあります。今を精一杯楽しんで、きたる将来に向けての準備をしてください。いろんな経験をすることは、納得できる就職活動に繋がることが多いです。
学生のうちに「薬剤師としてどう患者さまに関わりたいか」をしっかり考えて、その結果ベルクラン薬学社を選んでくれたら嬉しいです。